昼休み。


理月に連れられるがまま食堂へ向かった私は、そこで待ち伏せていた幹部メンバーたちに呆気なく捕まった。


あらかじめ打ち合わせでもしていたのか、それとも普段からこうして集まっているのか。


幹部メンバーたちがいたのは、食堂の調理スペースの上に作られた二階のロフト部分。


そんなに広いスペースではないけれど、

幹部メンバーたちが占領するその場所に、他の生徒たちは決してあがってこようとはしない。



「なんか、すごいね」



辺りを見回しながら思わず独りごちると、前に並んでいた理月が顔をしかめて振り返った。