雅さんは、改めて見ても綺麗な顔だ。
華奢な体つきというわけではないにしろ、絶妙なバランスで配置された顔パーツはどこか中性的で、下手したら女の人と間違えてもおかしくない。
でも、それより驚いたのは隣の大翔さんも端正な顔立ちをしていたことだった。
その大柄な体には似合わないタレ目気味の目元は、わずかに寄った目尻のシワも相まってか優しさを感じさせる。
それなりに経験豊富な男性特有の余裕のせいか、こちらを見下ろしてくる瞳はまるで私を以前から知っているかのように据わっている。
雅さんより大翔さんの方が歳上だろうことは、さすがに見ればわかるけれど……。
どちらかといえば、雅さんの方が雰囲気が落ち着いているような気がするのはなぜだろう。
捻られた腕を自然とかばいながらふたりを見比べていると、雅さんが「ちょっとごめん」と断って私の腕に触れてきた。



