「行ってみるか?」
「えっと……どこにです?」
「あいつらが通っている高校へ」
「っ!?」
思わずトーストを喉につまらせそうになる。
慌ててミルクのたっぷり入った甘いコーヒーで流し込みながら、私は櫂さんを凝視した。
「わ、私が? みんなの高校に?」
どうしてそんなことを、と戸惑っているうちに、櫂さんはさっさと立ち上がってコートを羽織り始める。
「あ、あのう……!」
「ここにいても暇だろう? 俺も午後は授業があるから、今日は学校で時間を潰して帰りはあいつらと一緒に帰ってくるといい。心配しなくても、話は俺から伝えておく」
そう言うやいなや、スマホで電話をかけはじめた櫂さん。
行動がはやい。
どう考えても……これはもう断れないやつだ。



