それが、こんなふうに理解のあるものだったなら話は別だ。
けれど、もしも自分には受け入れ難いものであったなら、継ぐ立場になった時──たとえ創設者の意向に反することでも、変えようとは思わないのだろうか。
小さな疑念に囚われながら、私は風汰先輩が作ってくれたらしいハムエッグを口に運ぶ。
「あ、美味しい……」
温め直したからか若干固くなってしまってはいるけれど、やっぱり味加減は抜群だ。
昨日の夜も、風汰先輩は私のぶんまで夕飯を作ってくれて……そのあまりの美味しさに感動したんだよね。
ただ単に世話焼きなのか役職なのかはわからないけど、彼の優しさと包容力には感服するしかない。
あんな個性の強い総長と幹部たちを統率してるのも、間違いなく風汰先輩だし。



