嘘つきお嬢様は、愛を希う



大翔さんたちも深追いはせず、呆れ顔で男達を見送りながら小さくため息をついた。



「っ……」



た、助かった……。


男たちの姿が見えなくなった瞬間、極度の緊張が解けたのか、どっと体から力が抜けた。



「おっと」



膝から崩れそうになる私を、今度は大翔さんが支えてくれる。



「大丈夫か? 怖い思いさせて悪かったな、お嬢さん。もう安心していいぞ」


「それ、大翔さんが言っても信じられないでしょ。今の見てたら完全に俺らの方が悪役だし」



まったく、とため息混じりに肩をすくめて、雅さんはサッと私の体に目を走らせた。



「見たところ外傷はないけど、さっき手ひねられてたよね。まだ痛む?」


「い、いえ……そんなに」



ほんとはまだ痺れてるけど……。


ふるふると首を横にふりながら、私はそろりとふたりの顔を窺う。