放課後、どこの部活にしようか考えながら校内を歩く。



色々見て回ったけど、幽霊で入るのもどうかな…って思う。



気がついたら、書道部が活動してる部屋の前にいた。



中を覗くと、書道セットが1組あるだけで誰もいなかった。



ここって、ちゃんと活動してる部員は1人だけなんだろうか?



中に入ると、ついさっき書かれたと思われる作品が数枚あった。



これ、私が惹かれた字だ…。



書いた人に会ってみたくて、私は待つことにした。



しばらくして誰かが扉を開け、私は音のした方に視線を向けた。



…最悪だ!!



私の目の前に現れたのは、こともあろうか坂下だった。



坂下は私がいたことに少しビックリしつつも、嬉しそうに聞いてきた。



「入部希望ですか?」



私は、その質問には答えなかった。