『せめて校内に…』という坂下の言いつけどおり、担任が関わる授業の時は、空いてる先生に図書室を開けてもらうようにした。
今日もそのつもりで職員室を覗くと、よく知らない先生しかいない。
知ってる先生じゃないと頼みにくいから、部室に行くことにした。
合鍵で開け、坂下のデスクに向かう。
書いたばかりと思われる作品と、灰皿が置いてある。
灰皿には、吸い殻が1本…。
ホントはいけないんだけど、喫煙所まで行くのが面倒なときその場で吸うことがあるのを思い出した。
いつもはちゃんと証拠隠滅するのに、忘れたのかな?
私はそう考えながら、吸い殻を手にする。
そして、それを…口にした。
静かな部室で聴こえるのは、自分の高鳴る鼓動だけ…。
ってか、私ったら何やってるのよ!
これじゃあ、まるで変態じゃん!!
私は吸い殻を、元あったところに戻した。
その瞬間、部室に坂下が入ってきた。
坂下は証拠隠滅を謀りに、吸い殻を回収に来たようだ。
うわーっ、危なかった!
ギリギリセーフ…。
否、アウトだ。
坂下が灰皿から拾い上げた吸い殻には、ピンクのグロスが付いていた。
私の唇に同じものが付いてること、坂下は分かっているはず。
自分の頬が、熱くなるのを感じた。
「桐生さん。」
坂下は、軽蔑…する?
今日もそのつもりで職員室を覗くと、よく知らない先生しかいない。
知ってる先生じゃないと頼みにくいから、部室に行くことにした。
合鍵で開け、坂下のデスクに向かう。
書いたばかりと思われる作品と、灰皿が置いてある。
灰皿には、吸い殻が1本…。
ホントはいけないんだけど、喫煙所まで行くのが面倒なときその場で吸うことがあるのを思い出した。
いつもはちゃんと証拠隠滅するのに、忘れたのかな?
私はそう考えながら、吸い殻を手にする。
そして、それを…口にした。
静かな部室で聴こえるのは、自分の高鳴る鼓動だけ…。
ってか、私ったら何やってるのよ!
これじゃあ、まるで変態じゃん!!
私は吸い殻を、元あったところに戻した。
その瞬間、部室に坂下が入ってきた。
坂下は証拠隠滅を謀りに、吸い殻を回収に来たようだ。
うわーっ、危なかった!
ギリギリセーフ…。
否、アウトだ。
坂下が灰皿から拾い上げた吸い殻には、ピンクのグロスが付いていた。
私の唇に同じものが付いてること、坂下は分かっているはず。
自分の頬が、熱くなるのを感じた。
「桐生さん。」
坂下は、軽蔑…する?