このお祭り騒ぎが終わると、受験一色の生活が待っているワケだが…。
明日までは、そんなこと一切考えないで遊ぼうと思う。
登校途中で優とバッタリ会い、一緒に校庭を歩いていると、中から激しい物音がした。
気になって中を覗いてみると…。
鍵のかかる指導室で、カーテンに包まれたモノに蹴りを入れる体育教師がいた。
アイツ、昨日の体育祭で同じチームになった2年の担任だ。
窓から覗いてる俺たちに気づいてないのか、執拗に何か蹴っている。
「おい、優。
アレって、人…だよな?」
カーテンの隙間から手のようなものがほんの少し見えた気がして、優に聞いてみた。
優は右手で黒縁メガネを持ち上げ、目を凝らす。
「桐生…。」
桐生って、俺の中では5本の指に入るくらい髪の綺麗な桐生若菜ちゃんのこと…だよな?
優が血相変えて走り出すから、俺も後に続いた。
それにしても、学校始まって以来の才媛と謳われた桐生ちゃんが、あんな目に遭う理由が分からない…。
「優、あのカーテンの塊が何で桐生ちゃんだと?」
「翠子のロザリオ!」
んな下らない質問に答えてる場合じゃ無ぇよ!
なんて言いたそうな口調で、律儀に答える優。
土足で廊下を走り、職員室のドアを乱暴に開ける。
教師たちが目を剥くが、今は構う気は無い。
この段階で優は息切れしてて、喋るのも大変そうだ。
俺は、桐生ちゃんのクラスの副担任に詰め寄った。
「桐生ちゃんが担任に暴行受けてるって、どういうことだよ!?」
間抜けな副担任はワケ分かんないのか、間抜け面のままで俺を凝視した。
明日までは、そんなこと一切考えないで遊ぼうと思う。
登校途中で優とバッタリ会い、一緒に校庭を歩いていると、中から激しい物音がした。
気になって中を覗いてみると…。
鍵のかかる指導室で、カーテンに包まれたモノに蹴りを入れる体育教師がいた。
アイツ、昨日の体育祭で同じチームになった2年の担任だ。
窓から覗いてる俺たちに気づいてないのか、執拗に何か蹴っている。
「おい、優。
アレって、人…だよな?」
カーテンの隙間から手のようなものがほんの少し見えた気がして、優に聞いてみた。
優は右手で黒縁メガネを持ち上げ、目を凝らす。
「桐生…。」
桐生って、俺の中では5本の指に入るくらい髪の綺麗な桐生若菜ちゃんのこと…だよな?
優が血相変えて走り出すから、俺も後に続いた。
それにしても、学校始まって以来の才媛と謳われた桐生ちゃんが、あんな目に遭う理由が分からない…。
「優、あのカーテンの塊が何で桐生ちゃんだと?」
「翠子のロザリオ!」
んな下らない質問に答えてる場合じゃ無ぇよ!
なんて言いたそうな口調で、律儀に答える優。
土足で廊下を走り、職員室のドアを乱暴に開ける。
教師たちが目を剥くが、今は構う気は無い。
この段階で優は息切れしてて、喋るのも大変そうだ。
俺は、桐生ちゃんのクラスの副担任に詰め寄った。
「桐生ちゃんが担任に暴行受けてるって、どういうことだよ!?」
間抜けな副担任はワケ分かんないのか、間抜け面のままで俺を凝視した。