その後は、深夏も交えてお喋りした。



深夏が名乗ると



「回文か!」



なんて、ツッコミ入った。



蒼は数学教師になって2年目で、



2年生の副担任で、



5月生まれで、



好きな色はシルバーで、



彼女…有り。



「ちょっと良いなって思ってたとこなのに、残念。」



深夏の言葉に、私も頷く。



「人のことを鬼呼ばわりする奴が、狙ってるわけ無いだろ?」



「でも高校生にもなったら、恋の1つはしたい。」



「だったら、同じ年代の男を漁ってこい!」



「鬼マサに言われなくても、そうするもん。」



「だけど教師との禁断の恋っていうのも、素敵かも…。」



「神谷、シチュエーションに酔うとロクなこと無いぞ。」



「そうだよミカ、未来の新聞部エースが自らゴシップ提供しちゃダメだよ。」



私たちが話に花を咲かせていると、私の真後ろに誰かが近づいた。