私たちのもとに生徒が駆け寄ると、翠子に何やら耳打ちをする。
「優さん、若菜さん、急用ができましたの。
申し訳ありませんが、しばらく2人で回っていただけるかしら?」
翠子はそう言い残すと、私たちの返事も聞かずに足早に去った。
翠子は生徒会長だし、何かあれば駆けつけなきゃいけないんだろう。
食堂に自販機があると聞いて、模擬店で買った軽食を持って行った。
次はドコへ行こうかって話してたら、気になる話を耳にした。
男が暴れてるとか、翠子がどうの…とか。
喋ってたコ達に話を聞くためか、野田先輩が立ち上がった。
「私が聞く。」
野田先輩がいきなり話しかけたら、お嬢様たちが驚いて口を噤むのは目に見えてる。
「今の話、詳しく教えて。」
どうやら、生徒をナンパしようとした男が誘いを断られキレて、それを翠子が収めに行ったようだ。
「翠子さんって、武術やってるの?」
「んなワケ無いだろ!」
私が聞くと、野田先輩の顔色が変わった。
場所を聞くと、野田先輩と一緒に飛び出して行った。
だけど、
「先行くぞ、桐生は後から来い!」
走るのが遅すぎる私は、野田先輩に置いてきぼりを喰らった。
「優さん、若菜さん、急用ができましたの。
申し訳ありませんが、しばらく2人で回っていただけるかしら?」
翠子はそう言い残すと、私たちの返事も聞かずに足早に去った。
翠子は生徒会長だし、何かあれば駆けつけなきゃいけないんだろう。
食堂に自販機があると聞いて、模擬店で買った軽食を持って行った。
次はドコへ行こうかって話してたら、気になる話を耳にした。
男が暴れてるとか、翠子がどうの…とか。
喋ってたコ達に話を聞くためか、野田先輩が立ち上がった。
「私が聞く。」
野田先輩がいきなり話しかけたら、お嬢様たちが驚いて口を噤むのは目に見えてる。
「今の話、詳しく教えて。」
どうやら、生徒をナンパしようとした男が誘いを断られキレて、それを翠子が収めに行ったようだ。
「翠子さんって、武術やってるの?」
「んなワケ無いだろ!」
私が聞くと、野田先輩の顔色が変わった。
場所を聞くと、野田先輩と一緒に飛び出して行った。
だけど、
「先行くぞ、桐生は後から来い!」
走るのが遅すぎる私は、野田先輩に置いてきぼりを喰らった。


