『あ~。私の元彼なんだよね…。』


『え? そうだったのか。』


『うん。』


『そっか…。あのさ、
 花火始まるまで少し時間あるし、
 屋台見てみる??』


『うん。そろそろ、降ろしてくれる?
恥ずかしいよ…。』


『ごめん…。』


『大丈夫。』


私たぶん顔赤いよ…。


周りは最初よりも人がたくさんいた。


『金魚すくいする??』


『やりた~い。』


『じゃぁ、
 どっちが多くすくえるか競争な(笑)』


二人とも頑張ってすくったけど、
 結果は私が3匹。啓が1匹…。


『俺、1匹かよ…(泣;)。
 じゃぁ、俺なんかおごるから。何食べたい?』


『クレープ! のイチゴ。』


『了解♪』



あまりにも人が多くて、
迷子になりそうだったから、
啓の袖をつかんで歩いた。


啓はちょっとびっくりした顔をしたけど、
ニコッと笑顔をみせた。


そして、周りの提灯の
灯りが消えたかと思うと、
曲が流れだし夜空には綺麗な花火が咲いた。


立ち止まって、
私たちは空を見上げてる。


『綺麗だねぇ♪』


私たちの手はしっかりと繋がれている。


『みるく、もう一度だけ言うよ?
俺は、みるくが大好きだ。
だから、俺と付き合ってくんね?』


『わたしも…。啓のこと大好きだよ♪』


『マジで??』


『うん。これからもよろしくお願いします。』


こうして、私たちは付き合うことになった。


幸せな日々が続くといいなぁ。



END