『映画、かなり感動したよなぁ?』 『うん。私、感動して泣いてたよ。』 映画が将義との 思い出と重なってしまって、 またうるうるしてしまった。 『どうした…? もしかして、泣いてんの?』 『大丈夫。泣いてないよ?』 『…泣いてんじゃん。』 すると、何か暖かいものに包まれた。 『泣きたいときは気が済むまで泣け。 俺の胸かすからさ。 そしたら、気持ちもスッキリするだろ?』 そういってもっと優しく抱きしめてくれた。