『うん。
 春休みに転校することが
 急に決まったんだって。』


『…本当に?』


『みたいだよ。
 孝から聞いたから
 詳しくは分かんないんだけど。』


『そう。ありがとうね。』


『じゃぁ、そういうことだから。
 バイバイ。』


『ん。バイバイ。』


ピ。


将義…。


(プルプルッ。プルプルッ。)


思いきって、
将義の携帯電話の番号を押す。