准一さんは鍵を差込みエンジンを掛けて、シートベルトをしながら私をちらっと見る。 「うん、4人とも駅で待ち合わせしてるの。だから大丈夫…です」 「そう」 そう言って車が発進した。 なんだろう…いつもと同じはずなんだけど、何かが違うような。 でも私の“いつも”ってなんだろう。