一斉に放たれた飛び矢がレオパードをかすめそうになり、彼は危機一髪、ギリギリのところで避けている。


「レオパード! レオパード!」


私は叫んだ。

嫌だ、嫌だ。

私のレオパードが今にもやられそうに……。


だが、私の前のドールは容赦なく、私に黄色いシャインボールを向けてきた。


「白豹のプリンセス。死ね!」


それは煌々と輝き……きっと、放たれた瞬間に私の全てを飲み込んでしまうだろう。


(もうダメだ……)


そう思った時だった。


(えっ、何……?)


私は目を疑った。

この胸元でネックレス……サーバルから貰った青い宝玉のネックレスが煌々と輝いたのだ。


すると途端に私の内側から、みるみるエネルギーが湧き上がって。

私の右手の平では、青いシャインボールが突如……爆発的に大きくなり、眩いほどの輝きで周囲を包んだ。


「何……!?」


私の全身は脈打ち、煌々と青い光を放つ。

それは、まるで私のものではないようで……そんな私を見たドールも怯み、一瞬の隙が生じた。


(今だ!)


『ドゴーン!!』


私は右手の平のシャインボールを彼女に向けて発射した。

そこには微塵も迷いはなくて。

ただひたすらに、私の大好きなレオパード、このパンター、国民達を守りたい。

その一心で、私は甚大なエネルギーを持つシャインボールをドールに向けて発射したのだ。