冷たい海
恋愛(ピュア)
完
0
かながわ いっき/著
- 作品番号
- 1628989
- 最終更新
- 2021/02/07
- 総文字数
- 21,762
- ページ数
- 41ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,312
- いいね数
- 0
満月は遥か彼方、その水平線に沈みゆく。海面に光り輝く永遠の旋律を伸ばしながら。眠りから醒めんとする魂に最大の光を与えながら。
透明となった自らは、月と海と、贈る調べと一体となる。自らの魂を込めたこの箏奏は最愛の、その魂を呼び覚ます。
呼び覚まされし魂は、眩い月を揺らすほどに透明な歌声を響かせる。その歌声は贈る調べと調和して、果てなく広がる海を永遠に青白く輝かせる。
月は海は、この調べは、彼女に永遠の生を与えるであろう。たとえ、自らの生が消えてなくなる日が来たとしても。
透明となった自らは、月と海と、贈る調べと一体となる。自らの魂を込めたこの箏奏は最愛の、その魂を呼び覚ます。
呼び覚まされし魂は、眩い月を揺らすほどに透明な歌声を響かせる。その歌声は贈る調べと調和して、果てなく広がる海を永遠に青白く輝かせる。
月は海は、この調べは、彼女に永遠の生を与えるであろう。たとえ、自らの生が消えてなくなる日が来たとしても。
- あらすじ
- 従妹の美夏は幼い頃に両親を事故で亡くしてから、僕と本当の兄妹のように幸せに暮らしていた。
僕が箏を奏で、美夏がそれに合わせて歌う。
美夏の歌声に惚れている僕は、箏を弾くのが楽しみで仕方なかった。
しかし、ある日突然、そんな日常は終わりを告げて……
重い難病に侵された彼女に寄り添う僕の、悲しくも美しい純愛ストーリー。
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