同時に頭を下げるあたしたち。 そして、コウタはやっと気づいたんだ。 部屋の中がいつもと違うってことに。 「……なんか、部屋が狭くなっているような気がする……」 「うん。あたしが片付けやすいように、工夫してみたんだ」 「へ、へぇ……」 あれっ? コウタってば、顔が微妙にひきつってる……。 「なに? こんな部屋はダメ?」 コウタの視線は、いつのまにか寝室から移動されてきたタンスに釘付けになっていた。