飛んでくる小バエを交わしながら、驚き、変に感心してしまう。



「あっ、それどころじゃないんだ!」



二階じゃないとすれば、一階だな!?


俺は勢いよく階段を駆け下りた。

すると。

階段下でオロオロした様子のお義母さんと鉢合わせする。



「あっ、リカは……起きていた?」


「? 二階にはいませんでしたよ?」


「えっ、いなかった……?」


「はい。それよりも、リカさんはどこに……」


「自分の部屋で寝ているはず……だけど?」