『麗、そんなに走ってどうしたの?』

球磨城 心(くまじょう しん)、

島枝 太洋(しまえ たいよう)、

池山 大誠(いけやま だいせい)に

呼び止められた。

『江村くんが…怖い。』

『もしかして、麗。
 あいつに何かされた?
 言いたくないなら言わなくていいから。
 今日は家まで俺らが送ってくよ。』

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『彩斗、麗のこと守ってあげてな。
 めっちゃ傷ついてるみたいだから…。
 じゃ、俺ら帰るわ。』

『おう、これからは絶対、
 麗は俺が守ってやるからな。
 心配すんな。』

『うん。彩斗大好き!!』

『そんな麗にプレゼントあげるよ。』

彩斗がくれたのは

ピンクの水晶のキーホルダーだった。