『これ、大切なものなんだけど、
 お守りなんだ。
 もらってくれるかな?』

『え?』

『守山さんなら、
 大丈夫だと思って…。』

『分かりました。大切にしますね。』

俺ににこっと微笑んでくれた。

それだけで、嬉しかった。

『よかった。じゃぁね。』

紺の家は、神社だからきっと大切にしてくれる。

そんな、感じがするから、

俺は紺に水晶をあげた。

紺が幸せになりますように。