私が近くまでいこうとすると、 流羽は私に気がついて逃げていた。 それでもあきらめずに 流羽を追いかけていたら、 流羽はあきらめたようで、 私がおいつくのを待っていた。 「なんで逃げるの? 様子がおかしいのは何で?」 と私が言うと、流羽は黙ってしまった。 「ねぇ。なんで?」 その質問には答えず、 流羽は。 「…… 見せたい物がある。」 と言った。 「え?」 「ちょっと来て」