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 皆慶大の秋恒例の学園祭は無事終わり、再び単調な授業が始まった。


 僕も早紀も平日は講義に出ながら、休みの日や互いにバイトがない日は二人きりで一緒に過ごす。


 そんな日々が続き、十一月も終りに近くなったある休みの日、僕は早紀と一緒に彼女のアパートにいた。


 早紀が簡単にではあるが、味噌汁や焼き魚など、和食を四品ほど作ってくれる。


 僕たちは二人揃ってそれを食べた。


 互いに食事を取りながら、僕たちはゆっくりと過ごす。


 すっかりリラックスムードだ。


「お皿、洗ってくるわね」


 食後、早紀がそう言って立ち上がり、テーブル上に置いてあった皿を盆に載せると、僕が黙ったまま頷く。


 僕と彼女は休みの日は互いに心を許し合って過ごすのだ。


 当然ながら、セックスだってちゃんとする。