早紀がロウソクの煙から顔を上げて、シチューを各々の深皿に注ぎ、二人揃ってゆっくりと食事を取り始める。


「君の手料理美味いよ」


 僕が皿にスプーンを入れて早々言うと、早紀が、


「そう?これぐらいだったら、女の子なら誰でも作れると思うけどね」


 と言い、思わず笑ってみせた。


 食事タイムが続き、二人で夕食を取り終えると、やがて入浴時間となる。
 
僕たちはいつも通り、二人で一緒に入浴した。


 早紀が僕の髪や体を洗ってくれる。


 僕も彼女の長い髪の毛と体を丁寧に洗ってあげた。


 恋人同士二人で風呂に入って体を洗い合うと、絶好のスキンシップとなるのだ。


 僕たちは入浴で体中の汗腺から零れ出てくる汗を流しながら、ゆっくりと寛いだ。


 秋でも、バスルームは閉め切ったままだと徐々に熱くなってきて、熱がこもってしまう。