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長かった寂しい日々も、いよいよ今日で最終日ーー。
明日の朝にはモニカ様も帰られて、バロンが私の元に戻ってくる。
「……今日も1日、頑張れますように」
あと1日。
そう心の中で言い聞かせ、御守りの猫バロンの鈴をキュッと握り締めた。
強く在れる為の、日課のお祈り。
その後、それをポケットに忍ばせると私の一日が始まる。
いつもと変わらない朝。
自分を付け狙う影がすでに動き始めている事に、私はまだ気付いていなかった。
……
…………。
コンコンッ!
夕方。
今日の課題を全て終わらせて、くつろごうとしていた私の部屋に響くノック音。
そして……。
「アカリ様?
ちょっとよろしいでしょうか?」
ローザではない、可愛いらしい少女の声。
その声の主に、私は「まさか?」と思いつつ扉を開けた。