アルの言葉は、レインには少し難しかったが、レインはアルが自分を傷付けるようなことはしないと、そう思える。

「……いいよ」

「……」

「もし、アルが私に何かするのだとしても、私後悔はしないもん」

レインはアルの手に自分の手を重ねた。

「私、結構無知みたいだから、私が知らないこと、アルに教えて欲しい」

「……痛くても、もしかしたら止められないかもしれない」

アルはレインに苦痛を与えるかもしれないと、どこか悲しそうに目を伏せた。

けれども、レインは迷わなかった。

「平気!私何回も死ぬ思いしてるし」

「……それとはまた違った痛みだと思うけどな」

アルが呆れてため息を吐くが、レインは穏やかな顔でアルを見上げた。

「私、アルになら、何をされても平気だよ。アルがしたいこと、すればいいと思う」

「………あっそ」

最後までそっけないことを言ってしまう自分に呆れるが、レインはそれでも笑ってくれる。

だから―。

「お前を………愛してる」

「!」

そう言いながら、レインの唇に口付けをし。

その後、二人はベットへと倒れこんだ。