「入っていいわよ、楠木くん。」 その名前を聞くと、昨日病院で会った男の子のことを思い出す。 楠木…なんだっけ、下の名前。 「はじめまして!楠木 那音です!よろしくお願いします!」 あぁそうそう、楠木那音……って、え? 視線を先生の横に移す。 ええええぇぇぇぇぇぇぇえええ!? そこには確かに、昨日と同じ男の子が立っていた。