途端に彼女に深くない頭を下げる。



「お願いだ!あの事件のこと、教えてほしい。」



「えっ?」



戸惑った様子になる。



まぁ。そりゃそうだよな。

いきなり こんなことされても困るだろうし…



少しの沈黙のあと、「いいよ」という声が聞こえた。



パッと頭をあげる。



「ま、マジ?」


「うん。全部?」


「あぁ」



こうして俺は、やっと事件のことを知ることができた。



自分の推測じゃなくて、真相を。