「…変な人」 ぽつりと呟いた言葉は、誰にも聞こえないような独り言だった。 「ただいま」 「おかえり、未亜。先生何かおっしゃってた?」 「…ううん、特に言ってなかった。」 お母さんに報告を済ませて、自分の部屋へと向かう。 こういうときだけ、やけに階段が長く感じる。 早く、早く着いて…! やっと着いた自分の部屋は、石鹸の香りが漂っていた。 「…落ち着く。」 この匂いは、私を安らぎへ連れてってくれる。