西風がハッとしたように言う。 い、いや、別にいてもいいと思うが… というか、いてくれないと心臓もたないし。 と、言おうとすると、 「ううん!舞もいていいよ!ね?楠木くん?」 思わずぽかんとする。 いつもの未亜だったら、黙って顔を赤らめているはずなのに、今日はそんな様子は見られない。 西風もそれに気づいたのか、 「…あっ、じゃあ、うちも一緒に食べる。」 と、いつものパワフルさがない声で言う。