次に私が目を覚ましたのは、楠木くんの家だった。 「…ん……」 頭を掻きながら、ゆっくり体を起こす。 …って、なんで私、ここが楠木くんの家だってわかったんだろう。 もしかして、前にも来たことある、とか? けれど、やっぱりそんな記憶は思い出せなくて。 「あぁ、もう。私って何なの?」 自分で自分のことがわからなくなっていく。 そのとき、部屋が開く音がした。