「何って、膝枕だよ?」 やっぱりか。 「寝心地めっちゃ悪いんだけど。」 「あーそれ、前にも言われた。」 前にもやってたのか。 そのとき、何かが頭をよぎる。 一瞬、痛みを感じながらそれを必死に思い出そうとする。 あれ…?なんだっけ……? 「花園さん」と、遠くで呼ぶ声。 そうだ。あの人は… あの人の名前は…… 楠木…… 琉音、くん……?