「おう」 そこで彼の顔が少し赤いことに気づく。 「楠木くん、顔赤いよ?」 「!? な、なんでもねぇよ… ほら、曲の入れ方教えるから。」 私はこの機械の使い方を教えてもらった。 「ありがとう」 無表情でお礼をする。 それは、私が人間に興味を持たないから。 人なんて、勝手に寄ってきたかと思えばすぐに離れる。 些細なことで怒って、些細なことで笑う。 変な生き物。 まぁ、私もその一部にあたるんだけどね。