あとは、薬をもらうだけ。 先生との空間からは逃げ出したかったけど、病院からは逃げ出したくない。 わがままな考えが頭をよぎる。 このまま時間が止まればいいのに。 呑気なことを考えていると、誰かがわたしのうしろに勢いよく座ってきた。 ソファ越しに振動が伝わる。 「あ、ごめん!大丈夫?」 その人は顔の前で手を合わせて謝った。