そのまま、未亜の横に座った。



そして、未亜が起きるのをじっくり待った。



知らなかったよ、未亜……



どうして黙ってたの…?



一粒の涙が頬を伝った。



気づけば夕方になっていて、涙もすっかり乾いていた。



未亜…今までどんなに辛かったんだろう。



うちには予想できなかった。



ふと、未亜を見る。



「起きてよ、未亜。」



ぽそっと呟いただけなのに、未亜は本当に起きた。



「あ、ごめん。起こさせちゃった?」



少し、申し訳なくなる。