どこ?

未亜……どこにいるの!?



未亜のことだ。


あんなのを見たら、すぐ逃げるだろう。


小学校の頃から、未亜が走ってる姿なんて見たことない。

足は相当遅いはず。



それに、病気だっていうんなら、そんなに遠くには行ってないはず。



もうすぐ一限目が始まる時間。

公園のベンチの上に、横たわっている未亜がいた。



「未亜っ!!!」



走って未亜の元に駆けつける。


呼吸する音が聞こえて、ほっと安堵する。