部屋を逃げるように飛び出す。 私、いつの間にこんなに好きだったんだろう。 いつの間に好きになってたんだろう。 どうしよう。 那音のこと、もう仮彼氏っていう目で見れない。 胸の奥から何か溢れてくるような気がした。 とりあえず、一旦落ち着こう。 受付の前の椅子に座る。 ううん、座ろうとした。 座れなかったのは、そこに思いがけない人がいたから。 「…那音……」 なんで、ここに… って、ダメだ! 今は…… 那音も私に気づいたらしく、「未亜!?」と声を上げる。