私には夢も希望もない。 それは、未来がないから。 なのに舞は、夢も希望もある。 舞の夢は声優になること。 だから、私は幼馴染として、精一杯応援しよう。 「あ、そっか!今日だっけ?頑張ってね!」 舞には未来があるんだから。 「うん、ありがと!未亜大好きー!」 急に舞が抱きついてくるから、少しだけ足のバランスを崩す。 昔はよく、これで転んで周りの人に見られてたなぁ。