病室って、つまんないな。 6歳の私は、毎日そう思っていた。 病室の前にあるプレートには、『花園未亜』と書かれている。 私の名前。 白いベッドに、白い椅子。 何もかもが白で統一されていた。 まるで、別世界にいるみたい。 病室に対する第一印象は、それだった。 お母さんとお父さんは、毎日来てくれた。 と言っても、仕事があるから来るのは夕方なんだけど。 …だから、昼間は一人。