私は、通話を終え、進くんに微笑んだ。


「明日、おばあちゃんの家に行きたいの。
一緒に行こうね」

私は、進くんに甘えるように言った。


優しく君の腕が、伸びてきて優しく頬を撫でた。

「うん、行こう。
じゃあそろそろ寝ないとね」

寝る?

離れたくない。
そう思う私がいた。

「そんな顔するなよ。
離れたくなくなるだろう?」


離れたくない。

私は、無意識に進くんに抱きついた。


「んー、わかったよ。じゃあこれを……」


大きめの抱き枕。
進くんの布団に、横たわる一匹のうさぎ。

そして、布団を被せた。

まさか………。


「じゃあ、行こうか」

部屋の明かりを消した進くんと、私は……部屋を出た。

静かに、ゆっくり気づかれないように入ったのは、私用に用意された部屋だった。