廃部の危機が迫る中、演劇部の熱血新入部員・吉川きり(高1)は部員集めに奮闘していた。


ひょんなことから“内気なウチキ”とからかわれている地味眼鏡のナイキが眼鏡を外すと超絶イケメンだと知り新たに目をつける。

しかし、彼は――

『くだらない』

なんと

毒舌・俺様・イジワルな腹黒王子だった。

もう二度と話すこともないと思っていたきりの前に『内藤』として再び姿を現したナイキは幾度となくきりを助けていく。

そんなナイキをもっと知りたくなる、きり。

過干渉な母親に縛られているナイキ。
きりを歪んで愛してしまう幼馴染の一色。
人気者でありながら人間不信で自分の為に生きる西条。

それぞれの想いが切なく交差する。

息苦しさを感じながら生きる彼らの未来に待っているのは、紛れもない希望だった。