「一色先輩。あの子、諦めます?」
「そんなわけないだろ」
「女々しい悪い男はモテませんよ」
「お前もしつこそうに見えるけどな、西条」
「そういえば先輩、脚本書いてるんですよね。学園祭の劇は俺に一番カッコイイ役ください。観客席埋めてあげます。ただし恋人役は吉川さんで」
「残念だったな。配役は毎年、部長の独断と偏見で決まる」

 いっちゃんと西条くんが、なにか相談してるみたい。

 西条くんが部活動に励んでくれているの、嬉しいなぁ。