嘘つきピエロは息をしていない


 外の景色を眺めながら運転席に指示をする男。

「家の前まで送るぜ?」

 と促されるも、

「いや。このあたりでいい」

 キッパリと断った。

「なんつーか。パシって悪かったな」

 そう言いながら、制服に消臭スプレーをふりかけている。

「いーや。大人に頼れって言ったの俺だしなぁ。でもあの件よろしく頼むよ」
「それとこれとは別だ」

 なんの話をしているか、さっぱりわからない。

 それでも男二人が親しげということだけは理解できた。

「頑固だねぇ。マックスは」