「高嶋、ビデオ」
録画するつもりなのか?
「あー、心配しないで。西条の顔はうつさないようにするから。あとできりちゃんと揉めたときに、黙らせる材料にしたいだけ」
――クズが
「西条は学校でアイドルなんでしょ? だったらきりちゃんも喜ぶさ」
吉川は、
「すみません。俺、降ります」
吉川は、そんな女じゃない。
「なんだ、腰抜けかよ」
高嶋が笑う。
「この子は連れて帰ります」
吉川を抱えようとした、そのとき。
「それはダメだよ」
榊が冷たく言い放つ。
「なんの冗談? 西条が用意したのに。今更持って帰るとかないでしょ」


