「稽古来いよ。幽霊部員の内藤くん」
「……は?」
「相川からだいたいの話は聞いてる」
部長が保に俺のこと話したのか。
「あんな適当な授業しておいて、部活には力入れてんだ?」
「いいや? 今年度は一度も部室には顔出してないなぁ。相川と、ときたま俺の部屋でダベってるだけで」
「なんだそれ」
やる気ないにも程があるだろ。
吉川があんなに必死こいて部員集めてるのに顧問のアンタはなに考えてんだ?
「まあ、そう怒るなって。お前来るなら俺すぐにでも出るし。色々と協力してやるから」
「なに……?」
「まぁお前来なくても相川いなくなった後には稼働するけどな。吉川きりを育てるために」
保の言葉に嘘はみえなかった。
保は吉川に期待している。
そういえば相川も似たようなこと言っていたな。
遊び半分で近づけば火傷する、とかなんとか。
そこに関してはもう大やけどした気分でしかねぇが。


