まぁその方が、純粋でちょっと(いや、かなりだな)抜けてる吉川の彼氏としては頼もしい。
きっと誰が見ても一色は吉川にふさわしい。
吉川を支えてやれる。
これまでしてきたように。
これから先も、ずっと、吉川の隣にいるべき人間は一色のようなヤツだ。
……間違っても俺じゃねぇ。
一色の彼女だと勘違いした途端に吉川への接し方がわからなくなった俺は、ただのバカだった。
自分のことしか考えていなかった。
好きな女の幸せを願わないでどうする。
「吉川」
「?」
俺に呼ばれ、不安げな表情を俺に向けてくる吉川。
ああそうか。
俺にさっき突き放されるようなこと言われてヘコんでやがるんだな。
【諦めろ】
ああ言うしかなかった。
最初からここまでってラインを明示しておいた方が過度な期待させずに済むから。
これ以上俺をどうこうしようなんて考えても無駄な時間を過ごすだけだ。
俺にしてやれることなんて限られている。
だったら杉田たちに期待した方がいい。
「彼氏欲しくねーの?」
「え!?」
「いやさ、そういうのお前からは微塵も感じねぇから。実際のとこどうなの」


