嘘つきピエロは息をしていない


 学校から帰って、一息つく暇もなくお稽古に向かって遅くまで家に帰らなかったり。

 休みの日に予定ビッシリで自由な時間が少なかったり。

「私は忙しい合間に相手してもらってたの」

 散々甘えてきたと思う。

 私の気の済むまで話を聞いてもらった日は数えきれないくらいあった。

 地元のお祭りに行きたいと言えば連れて行ってくれた。

 二人で浴衣を着て、いちご飴を食べたりスーパーボールをすくったりしたのは今でもいい思い出で。

 誘って必ずオッケーをもらえたわけじゃないけど、断られたときは埋め合わせもしてくれた。