弱いなぁ……俺。 たかが夢で、こんなにも不安になる。 体は震えているし、 虐待された時の映像が頭に次々と流れてくる。 ワイン瓶で俺の骨を折って、怪しく微笑んだ父親の顔が、目に浮かぶ。 「うっ……」 猛烈な吐き気が押し寄せてきて、 俺は思わず洗面台に嘔吐した。 「ゲホッ!!」 水と一緒に、夜ご飯だったカレーがボタボタと口の中から出る。 最悪の気分だ。