あー、もうダメだわこれ。






……どうしたらいいんだよ。




「………居場所が欲しい」




――逃げたい。




地獄当然のこの世界から。





それどころじゃないのに、俺は酷い現実から目を背けるようにバイクを加速させて、華龍達のいる桐谷高校に向かった。