一匹狼くん、拾いました。





「起きたか、俊平」



部屋のドアが開いて、父さんが入ってくる。




「……この人殺し」





俺は父さんを睨みつけた。





「ハッ、お前が破ったのが悪いだろ?



言ったはずだ。……俺の言うとおりにすればいいと」






父さんが近づいてきて、俺の腹を蹴る。






「うっ……」


小さな呻き声が漏れた。


痛………っ。



「なぁ俊平、お前は商品は商品でも、本当に不良品だなぁ」






「……ハッ、誰がてめぇみたいなクズの言いなりになるか。俺は一生不良品でいい」







もう従ってるのが馬鹿らしくなってきた。





何が逆らえないだよ。




お前の人生なんか、いつかこの俺が絶対に壊してやる。







「不良品でいいか。……そうか。お前がそう言うなら、今からキョウイクしてやるよ。
……恨むなら自分を恨めよ?俊平」