もしかしたら俺は、楓に母さんみたいな 暖かさを感じたのかもしれない。 そう思うと、妙に初めて友達を作ろうとした ことに納得がいった。 翌日。 学校に入り、教室の窓際の一番後ろの自分の席に行くと、その周りには楓と岳斗がいた。 「……ミカだー!!おはよ!」 楓に元気に言われると、ドキッと胸が高鳴ったように感じた。 「……はよ」 心臓が激しく脈打つ。 ……なんでだろ。 理由はよく分からない。楓を友達にした理由はわかったのにな。